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【証券会社の営業は地獄?】証券業界の最新動向とは|離職率が高い理由も解説!

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「証券会社の営業職は地獄と聞くし、離職率も高いと聞くから挑戦しづらい…」

就職活動をしていると、上記のように悪いイメージを聞き、証券業界には挑戦しない就活生が非常に多いです。

たしかに、証券業界には営業のノルマがあり、離職率も他業界に比べて高いです。

しかし、かなり高水準の年収を貰えたり、普通に働いていては出会えないような人と人脈を作れたりするのが魅力があります。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

  • 証券業界の営業職の大変さ
  • 業界の動向と将来性
  • 離職率はどれくらい?

10分ほどで読めるので、証券業界に興味がある人はぜひご一読を!

証券業界とは?仕組みを解説

証券業界とは?仕組みを解説

証券業界とは、株式や債券、投資信託の売買や仲介を手がける証券会社のことです。

証券会社は3種類に大別でき、サービスの形態が異なります。

業界特徴代表企業
独立系証券会社銀行や財閥に属さず他社との資本関係がない野村證券、大和証券
銀行系証券会社メガバンクと資本提携しているMBC日興証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、みずほ証券
ネット証券会社インターネット上で金融商品の仲介を行う楽天証券、SBI証券

どの証券業界も、投資家が金融商品を購入する際の仲介手数料と、株式の運用による利益で儲けるビジネスモデルです。

近年は、売買手数料の安さからネット証券会社が人気になっています。

証券業界の仕事内容

証券業界の仕事内容

証券業界の仕事内容は以下の3つです。

  • 営業職
  • 事務職
  • ディーリング職

それぞれ解説します。

営業職

証券業界の営業職では、電話か対面で新規顧客向けと既存顧客向けの営業を行います。

新規顧客向けの営業は自社口座を開設していない方に資産運用を提案し、既存顧客向けの営業は既に自社口座を開設している方に新しい商品を提案する仕事です。

新入社員として証券会社に入社した場合、最初に任される仕事が新規顧客向けの営業です。担当する顧客が振り分けられ、「月間収入目標100万円」などのノルマが課せられます。

お金を扱う仕事のため、顧客からの信頼を勝ち取るコミュニケーション力が求められます。また、金融の知識も求められるため、経済や金融を専攻している人は活躍できるでしょう。

事務職

証券業界の事務職は、証券会社に関する様々な事務作業を行う仕事です。

例えば、株主からの発注や顧客からの問い合わせを電話で対応したり、店舗窓口で株式や債権などの商品を顧客に説明したりします。

さらに、ディーリング職が作成した受注伝票や書類をエクセルに入力したり、セミナーで営業職が使用する資料をパワーポイントで作成したりします。

発注対応やデータ入力、資料作成は間違いのないように処理をする必要があるため、几帳面な人が向いているでしょう。また、問い合わせに対応できるレベルの金融知識を身につけるための学習意欲も必要です。

ディーリング職

証券業界のディーリング職は、数千万〜数億円単位の会社の資金で株や債券を運用して、利益を出す仕事です。

利益が出たときの高揚感がとても刺激的で、チャートを見ている人達が雄叫びを上げて職場が湧くなど、ディーリング職独特の盛り上がりも見られます。

市場の値動きをニュースや世界情勢などあらゆる観点から予想するため、世の中の出来事を鵜呑みにせず自分の頭で考えるロジカルさが求められます。

しかし、数千万円以上の多額の自社資金を任されるため、失敗が続くと失職や異動の可能性もあり、ディーリング職は常にプレッシャーと向き合いながら仕事をすることになるでしょう。

証券業界に必要な資格

証券業界に必要な資格

証券業界には、営業職として働く上で必須な資格と、あると選考を有利に進められる資格が存在します。以下の表にまとめたので、参考にしてください。

【営業職に必須な資格】

資格名資格内容
証券外務員株式や債券の現物取引、および投資信託の営業ができることを証明する資格
生命保険一般課程試験生命保険に関する基礎知識を身につけていることを証明する資格
生命保険専門・変額課程試験生命保険の「変額保険」を販売できることを証明する資格

証券外務員は、営業職として働く際に必須の資格です。合格率は、平均で60%〜70%で取得難易度は低いため、余裕がある人は学生の間に取得しましょう。一方で、生命保険関係の資格は個人での申込ができません。内定後に会社経由で受験しましょう。

【あると便利な資格】

資格名資格内容
簿記貸借対照表や損益計算書などの財務諸表の読み書きができることを証明する資格
FP(ファイナンシャルプランナー)金融知識を活かして家計管理や資産運用のアドバイスができることを証明する資格
証券アナリスト金融知識と分析技術を応用して投資価値を正確に判断できることを証明する資格

証券会社に勤める人の多くは入社してから上記の資格を取得しますが、入社後は投資商品や銘柄の専門知識など、実務に直結することを勉強する必要があります。

事前に上記の資格を取得してから入社すれば、時間を実務に直結する勉強に充てることが出来るため、時間に余裕がある学生は積極的に上記の資格取得に挑戦しましょう。

証券業界が向いている人の特徴

証券業界が向いている人の特徴

証券業界が向いている人の特徴は、以下の3つです。

  • コミュニケーション力がある人
  • 学習意欲がある人
  • 切り替えて平常心を保てる人

証券業界が扱う商品は、どの会社でもほとんど同じです。そこで、顧客から「あなたがそこまで言うなら買いたい」と思われるような、清潔感や誠実さなどを持ち、お客様と仲良くなるコミュニケーション力がある人が向いています。

また、金融商品の価格はニュースや国際情勢の影響を大きく受けます。そのため日々新聞やニュースで自分の扱う商品に関連のある情報を調べるような、学習意欲がある人は向いているでしょう。

さらに多くの人が配属される営業職は、商品の価格が下がって顧客に怒られたり、月間の営業ノルマを達成できずに上司に怒られたりすることが多いです。怒られるたびに落ち込んでいてはキリがないため、切り替えて仕事に戻れるメンタルの強さが必要です。

証券業界の魅力や就職するメリット

証券業界の魅力や就職するメリット

証券業界の魅力や就職するメリットは以下の3つです。

  • 平均年収が高い
  • 金融知識が身に付き、資産運用に役立つ
  • 貴重な人脈を増やせる

証券業界の魅力の1つに、平均年収が高いというメリットがあります。「5大証券会社」と呼ばれる以下の有名企業5社の平均年収は約1165万円です。

  1. 野村證券
  2. 大和証券
  3. SMBC日興証券
  4. みずほ証券
  5. 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

また、顧客に良い提案をするには、税金や資産相続などに関する専門知識を身につける必要があります。その知識は自分の資産運用に活かせるでしょう。

さらに、上場企業や金融機関の経営者など、証券会社ならではの顧客と人脈を築けます。連絡先を交換して食事に行く関係になる人も多く、普通では会いづらい人と人脈を築けるため、思わぬ転職などキャリアアップに繋がることもあります。

証券業界の大変さや就職するデメリット

証券業界の大変さや就職するデメリット

証券業界で働くには、以下の大変さやデメリットもあります。

  • 営業のノルマがある
  • 売りたくない商品も売らなければならない
  • 常に最新の情報をアップデートする必要がある

証券会社に新卒で入社すると、ほとんどの人は営業職に配属され、個人投資家向けの営業を担当します。月毎に新規開拓のノルマが課され、達成できないと上司から怒られたり残業が増えたりするでしょう。

また証券会社の営業職では多くの場合、会社から売る商品を指定されます。つまり、人気のない商品や自分が売りたくない商品でも売る必要があります。それでもノルマを達成する必要があるため、辛く感じる人もいるでしょう。

さらに、経済の動向は資産価格に大きな影響を与えるため、日々最新情報をアップデートする必要があります。早起きして新聞に目を通したり、通勤時間にニュースを見たりすることを苦痛に感じる方もいるでしょう。

デメリットはどの業界にも必ず存在します。他の業界と比較した上で、自分が許容できる内容かどうかを確認しましょう。

証券業界の人気企業を3社紹介

証券業界の人気企業を3社紹介

証券業界の人気企業は以下の3社です。

  • 野村證券
  • SMBC日興証券
  • SBI証券

それぞれ解説します。

野村證券

野村證券は、日本最大手の独立系証券会社です。

野村證券の強みは、圧倒的な営業力です。2021年末の預かり資産は約126兆円であり、2位の大和証券の75兆円を大きく突き放しています。

また、 近年注力しているのがアジア進出です。2008年にリーマン・ブラザーズの欧州・アジア部門を買収したことで、アジア・オセアニアでの収益性が欧州を上回っています。

そして野村證券は、IT技術を活用して業務の自動化を進めるDX化にも積極的に取り組んでいます。LINEと共同出資でLINE証券を立ち上げて、LINEとの連携による利便性や、百円単位で投資ができるハードルの低さから、スマホ証券利用率No.1を誇っています。

新卒採用においてもグローバル型社員の採用をしているため、海外で活躍したい人や金融・証券のDX化に関わりたい人にはおすすめです。

参考:野村證券|業務情報 営業部門顧客資産残高
参考:野村證券|Nomura Report
参考:LINE証券

SMBC日興証券

SMBC日興証券は、三井住友フィナンシャルグループの傘下にある銀行系証券会社です。

SMBC日興証券の強みは、IPO取引の実績の多さです。IPOとは、新規に株式市場に公開される株のことで、一般的な株と比較して低めの値段のことが多く、投資家から人気です。

2020年の国内IPO93件のうち、SMBC日興証券は半数以上の52社を取り扱ったこともあり、銀行系証券会社の中で最多の約370万口座を保有しています。

また、キャリアサポートの手厚さも特徴です。他部署の専門スキルを学べる「トレーニー制度」という研修制度を設けており、異動時のリスクを軽減できたり、営業部にいながら投資銀行部や国際企画部のスキルを身につけたりできます。

証券会社の中でも、特に人材育成に注力している会社に興味がある人におすすめです。

参考:SMBC日興証券|口座数

SBI証券

SBI証券は、日本最大手のネット証券会社です。

近年は新型コロナウイルスの影響で、個人の資産運用の意識が高まり、銀行系証券会社や独立系証券会社と比べて、ネット証券会社の業績が伸びています。

SBI証券は業界最多の887万口座を保有しており、圧倒的なシェアを誇ります。さらに、2021年度の営業収益前年度比は、業界最大手の野村證券が1.4%減少なのに対して、SBI証券は29%増加していることから、成長率も大きいことが分かります。

また、SBI証券が人気の理由は、売買手数料の安さです。実店舗は持たず、基本的にネット上で全ての取引をするため、人件費がかからない分手数料が低くなります。

証券業界の中ではネット証券会社が伸び続けることが予想されるため、日本最大手のネット証券会社で営業職やエンジニアとして働いてみたい人は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:SBI証券|2021年3月期  決算短信〔日本基準〕(連結)
参考:野村ホールディングス株式会社|2022年3月期決算短信

証券業界の志望動機の書き方

証券業界の志望動機の書き方

証券業界の志望動機を書く際には、以下の2点を明確にしましょう。

  • なぜ証券業界なのか?
  • なぜその企業なのか?

まず初めに証券業界を志望する理由を伝えましょう。その際に、金融の知識が身につきやすいという特徴や、ネット証券の拡大などのトレンドを押さえておけば、企業側はプラスに見てくれます。

次に、証券会社が数多くある中で、その企業を志望する理由を伝えましょう。独立系証券会社や銀行系証券会社、ネット証券会社は強みが明確に異なります。競合他社との違いを明確にしながら、志望動機を作成しましょう。

証券業界の自己PRの書き方

証券業界の自己PRの書き方

証券業界の自己PRを書く際には、以下の2点を抑えることが重要です。

  • どのように企業に貢献できるか?
  • 求められる能力を発揮した経験

自分がどのように企業に貢献できるかを書く際には、企業の求める人物像と自分が近いことをアピールしましょう。企業理念を確認し、どのような人材を求めているか必ず確認する必要があります。

また、証券業界から求められる能力を発揮したエピソードを伝えましょう。職種ごとに求められる能力は以下の通りです。

職種名求められる能力
営業職コミュニケーション力ストレス耐性金融に関する専門知識
事務職学習意欲気配り力金融に関する専門知識
ディーリング職リサーチ力気持ちを切り替える力金融に関する専門知識

ほとんどの新入社員は個人投資家向けの営業を担当することになるため、学生時代にコミュニケーション力を発揮した体験をアピールできると良いでしょう。

証券業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

証券業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

証券業界の年収と給料を職種別に表にまとめたので、参考にしてください。

職種名年収月収(ボーナス含む)
営業職600万円~1000万円50万円~83万円
事務職400万円~700万円33万円~58万円
ディーリング職600万円~1000万円50万円~83万円

証券業界の給与水準は、他業界と比べて高めです。他業界の給与水準と比較した上で、納得できる水準かどうかを確認しましょう。

証券業界の動向や今後の将来性は?

証券業界の動向や今後の将来性は?

近年の証券業界では、ネット証券会社はシェアを拡大している一方で、独立系証券会社と銀行系証券会社が伸び悩んでいます。背景は以下の3つです。

  • ネット証券の手数料
  • 顧客の高齢化
  • NISA・iDeCo制度の浸透

それぞれ解説します。

ネット証券の手数料

近年の証券業界では、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響で、ネット証券会社が一気にシェアを拡大しました。SBI証券は証券業界最多の約887万口座を保有し、圧倒的なシェアを誇っています。

2021年度の営業収益前年度比を見ると、大手ネット証券会社のSBI証券と楽天証券が20%以上増加なのに対し、大手銀行系証券会社のSMBC日興証券は約10%増加、大手独立系証券会社の野村證券は1.4%減少となっています。

ネット証券会社が人気の理由の1つが、手数料の安さです。ネット証券は実店舗を持たず少ない人数で済むため、従来の証券会社の10分の1程度の手数料を実現しています。

それに対抗するために、従来型の証券会社もネット証券へ参入しています。例えば、野村證券はLINEと合弁会社を設立して、LINE証券を立ち上げました。

今後もネット証券会社が伸び続けることが予想されるため、従来型の証券会社にとっては厳しい競争環境が続くでしょう。

参考:楽天証券|2021年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
参考:SBI証券|2021年3月期  決算短信〔日本基準〕(連結)
参考:野村ホールディングス株式会社|2022年3月期決算短信
参考:SMBC日興証券|2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)

顧客の高齢化

日本では高齢者ほど貯蓄残高が多く、店舗型証券会社でメインの顧客層です。

総務省統計局の家計調査によると、2人以上の世帯の貯蓄高の平均値は1,880万円であるのに対し、60〜69歳の世帯平均は2,537万円であり、大きく平均を上回っています。

しかし、高齢者に対する営業は年々コンプライアンスが厳しくなっており、店舗型証券会社はこれまでの営業ができなくなっています。具体的な制限は「提案時における役職者の同席」や「翌日以降の受付手続き」などです。

今後は、若年層の顧客獲得が成長の鍵ですが、売買の手数料の安さから若年層の顧客はネット証券会社が獲得しています。そのため、従来型の証券会社にとっては厳しい競争環境が続くでしょう。

参考:総務省統計局|家計調査報告(貯蓄・負債編)

NISA・iDeCo制度の浸透

新型コロナウイルスの拡大以降、資産運用の意識が高まっており、NISA・iDeCo(個人型確定拠出年金)制度の浸透が進んでいます。

2014年から始まったNISA制度は、現在約1,109万口座が開設されており、買付額は約20兆円です。また、iDeCoの加入者も約260万人で、毎年順調に加入者が増加しています。

こうした状況が証券業界にとって追い風であるのは間違いなく、自社口座開設数の大幅増加というビジネスチャンスにも繋げることができます。

現在、この波に乗って若年層のシェア拡大を成功させているのがネット証券会社のため、従来の店舗型証券会社も負けずに、若年層の顧客獲得を進める必要があるでしょう。

参考:日本証券業協会|NISA口座開設・利用状況調査結果について
参考:iDeCo|iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入等の概況

証券業界のよくある質問

証券業界のよくある質問

証券業界のよくある質問は以下の4つです。

  • 証券会社の営業は地獄?
  • 平均年収はどれくらい?
  • 離職率が高いって本当?
  • 理系でも活躍できる?

それぞれ解説します。

証券会社の営業は地獄?

証券会社の営業は地獄と言われることがあります。

なぜなら、ほとんどの商品が値下がりする悪い相場の中でも、目標収益を達成するための売上を上司から求められるからです。

株式・投資信託・債券などの商品は、基本的には元本が保証されず、相場の調子が悪くなった時に投資を始めたい人は少ないため、営業が地獄と表現されます。

例えば、新型コロナウイルスの拡大によって金融商品の価格が暴落した中でも、通常時と変わらない営業成績を求められました。

逆に言うと、相場の調子が良い時の営業は情報収集と分析を怠らず、新鮮な情報を掴んで顧客へ伝えることを心がけていれば、安定した営業成績を残せるでしょう。

平均年収はどれくらい?

証券業界には、「5大証券会社」と呼ばれる有名企業が5社存在します。

  • 野村證券
  • 大和証券
  • SMBC日興証券
  • みずほ証券
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券

5大証券会社の平均年収は、約1165万円です。他業界と比べて、かなり高水準でしょう。各社の平均年収とランキングは以下の通りです。

順位社名平均年収(2022年3月期)
1位野村證券1440万5633円
2位大和証券1219万9149円
3位SMBC日興証券1094万8000円
4位みずほ証券1044万2000円
5位三菱UFJモルガン・スタンレー証券1029万1000円

新卒からとにかく稼ぎたいという人にも、証券業界はおすすめです。興味がある人は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:野村ホールディングス株式会社|有価証券報告書
参考:株式会社大和証券グループ|有価証券報告書
参考:株式会社三井住友フィナンシャルグループ|有価証券報告書
参考:株式会社みずほフィナンシャルグループ|有価証券報告書
参考:株式会社三菱UFJフィナンシャルグループ|有価証券報告書

離職率が高いって本当?

証券業界は、離職率が高いです。厚生労働省の「新規大卒就職者の産業分類別就職3年後の離職率の推移」によると、新型コロナウイルス拡大以前の2015年〜2019年の5年間で、新卒の3年以内離職率は平均約23.8%でした。

他業界に比べて離職率が高い理由は、大きく3つ挙げられます。

  • 毎月高い営業成績を求められる
  • 顧客に損をさせてしまうことがある
  • 転勤が多い

まず、毎月高い営業成績を求められることが、ストレスに繋がりやすいです。毎月営業ノルマが課せられますが、達成できないと上司に怒られたり、残業が増えたりします。

また、営業職が売る商品は、基本的に会社から指定されます。人気が無くても売る必要があるため、顧客が損を出してしまうと責任を感じやすいです。

さらに、転勤が多いです。営業成績上位の社員は都市部に配属されますが、それ以外の人は全国に異動します。ワークライフバランスを大切にしたい人は、ストレスを感じやすいでしょう。

証券業界からの転職先は、M&A業界や生命保険業界、ソフトウェア業界などの営業職が多いです。証券業界を志望する人は、上記の背景を把握した上で挑戦しましょう。

理系でも活躍できる?

証券業界では、理系は重宝されることが多いです。理由は2つです。

  • 論理的な思考力を持っている人が多いから
  • 数字に強い人が多いから

多額のお金を扱う際には、感情や直感ではなく、事実や数字に基づいた論理的思考が求められます。そのため、文系に比べて論理的な人が多い理系は優遇されやすいです。

また、証券業界では決算書や損益計算書などの数字を、投資先の判断に活用します。データにもとづいて研究を行い、文系に比べて数字に強い理系は重宝されやすいです。

証券業界は文系理系問わず活躍できるため、興味がある人は積極的に挑戦してみましょう。

まとめ:独自の魅力が多い証券業界で働こう!

まとめ:独自の魅力が多い証券業界で働こう!

証券業界では、ほとんどの新卒社員は営業職で、ノルマを達成できないと上司から怒られたり、売りたくない商品を売る場面があったりします。

しかし、税金や資産運用など金融の知識を身につけることができたり、証券業界で働かないと出会えないような人の人脈が作れたり、独自の魅力も多い業界です。

特に近年は、以前から人気の5大証券会社に加えて、ネット証券会社という働き方も存在します。

NISA・iDeCo制度の浸透など追い風も吹いている業界のため、興味がある人はぜひ挑戦してみましょう。

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