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【ブラック企業?】損害保険業界とは?最新動向や将来性を慶應生が一挙解説!

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「損害保険業界は稼げると聞くけど、ブラック企業が多いとも聞くから出願しない…」

損害保険業界の営業職は稼げる仕事で有名ですが、同時に激務だったり知人に保険を勧めたりと、マイナスの印象を持っている方も多いでしょう。

しかし、実際は20代から稼げるだけでなく、意外にも時間の融通を効かせやすかったり、専門知識を自分の人生にも活かせたりする、独自の魅力が多い業界でもあります。

そこで、今回は以下の内容について解説します。

  • 損保営業の大変さ
  • 3メガ損保の平均年収
  • 近年の動向と将来性

10分ほどで読めますので、損害保険業界に興味がある方はぜひご一読を!

損害保険業界とは?仕組みを解説

損害保険業界とは?仕組みを解説

損害保険業界とは、地震や火災などの自然災害や、自動車事故によって発生する金銭的損害を補償する、損害保険会社のことを指します。

損害保険会社は、平均寿命や交通事故の件数、自然災害の被害額など様々なデータから保険料を決定して、代理店や自動車販売店を通して顧客に保険を販売。そして保険料収入を主な収益源とするビジネスモデルです。

また、損害保険と間違われがちなのが、生命保険です。

損害保険が「金銭的損害」を補償するのに対し、生命保険は「人の生死」を補償する保険です。生命保険の具体例として、終身保険や定期保険、年金保険が挙げられます。

損害保険業界に興味がある人は、2つの保険の違いを抑えましょう。

損害保険業界の仕事内容

損害保険業界の仕事内容

損害保険業界の仕事内容は、以下の3つです。

  • 営業
  • 損害サービス
  • 商品開発

それぞれ解説します。

営業

損害保険業界の営業職は、企業に自社の保険を販売する仕事です。

営業する対象は2つに大別されます。

  1. 地域の保険代理店
  2. 自動車販売店

特に、自動車販売店への営業に注力する損害保険会社が多いです。なぜなら、自動車を無保険で運転すると違反となるため、自動車を購入した人は必ず自動車関係の保険に入るからです。

日本損害保険協会によると、損害保険業界全体の2021年度の正味収入保険料(保険業界の売上を表す数値)のうち、自動車保険が約48%を占めており、自動車販売店が重要なことが分かります。

このように、基本的には個人のお客さまへの営業はせず、対企業の営業になるため、高い営業力を身につけることができます。興味がある方は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:日本損害保険協会「正味収入保険料の保険種目別構成比(2021年度)」

損害サービス

損害保険業界の損害サービス職は、自然災害や自動車事故が発生した際に、保険金の支払い対応をする仕事です。

具体的には、提携先のコールセンターから事故や災害の報告を受けると、損害サービス職の担当者が現場に足を運びます。そこで、保険金の支払いができると判断した場合、保険金の支払い対応を行います。

そのため、事故を起こした相手との交渉能力が求められます。また、事故が起きた際に契約者から頼られる存在のため、大きなやりがいを持って働けるでしょう。

損害サービス職の名称は企業によって異なるため、興味がある方は選考で名前を間違えないようにしましょう。

商品開発

損害保険業界の商品開発職は、時代の変化に合わせた保険商品を開発する仕事です。

例えば、認知症が社会問題になると損害保険業界各社が予想したことで、認知症保険が登場しました。他にも近年は、迷い猫保険やドローン保険などの新しい保険が登場しています。

時代背景やライフスタイルの変化を掴み、どのような保険ニーズがあるかを想像して商品開発を進めるため、仕事の難易度は非常に高いです。

基本的には、営業職で優秀な成績を修めた人が配属される傾向にあります。興味がある方は、まずは営業職で結果を残しましょう。

損害保険業界に必要な資格

損害保険業界に必要な資格

損害保険業界で働くために必要な資格と、保有していると便利な資格を紹介します。

資格名資格内容
損害保険募集人損害保険商品の説明を行い、販売できることを証明する資格
FP(ファイナンシャルプランナー)金融知識を活かして家計管理や資産運用のアドバイスができることを証明する資格
投資診断士投資についてアドバイスができることを証明する資格

損害保険業界の営業職として働くためには、損害保険募集人の資格は必須です。ただ、内定後に会社を通して受験するため、学生のうちから勉強する必要はありません。

入社前に資格を取りたい人や、面接でのアピールのために資格を取得したい方には、FP検定の2級以上がおすすめです。興味がある方は、挑戦してみましょう。

損害保険業界が向いている人の特徴

損害保険業界が向いている人の特徴

損害保険業界に向いている人の特徴は、以下の3つです。

  • コミュニケーション力がある
  • プレッシャーに強い
  • 数字を扱うのが得意

まず、コミュニケーション力がある人は損害保険業界で活躍できるでしょう。なぜなら、営業職では突然の飛び込み営業でも顧客に信頼感を与えられたり、損害サービス職では事故現場で焦っている顧客に安心感を与えられたりするからです。

また、損害保険業界では、営業成績が良いときは給料も多く上司からも褒められますが、成績が悪いときは休日も返上して働くこともあります。精神的に追い詰められることが多いため、プレッシャーに強い人が向いているでしょう。

さらに、保険料や税金などを顧客ごとに計算してプランを提案するため、数字を扱うのが得意な人も損害保険業界で活躍できるでしょう。

損害保険業界の魅力や就職するメリット

損害保険業界の魅力や就職するメリット

損害保険業界の魅力や就職するメリットは以下の3つです。

  • 平均年収が高い
  • 専門知識を自分の人生にも活かせる
  • 時間の融通を効かせやすい

損害保険業界の魅力の1つに、平均年収が高いというメリットがあります。「3メガ損保」と呼ばれる以下の有名企業3社の平均年収は約1200万円です。

  1. 東京海上ホールディングス
  2. SOMPOホールディングス
  3. MS&ADインシュアランスホールディングス

また、保険は内容が分かりにくいことが多いですが、保険の販売や研修を通して知識を身に付けることで、自分の人生に活かせるだけでなく、身近な人の保険相談に乗ることもできます。

さらに、損害保険会社では朝礼以外の時間は、外回りや資料作成など業務内容を自分で組み立てられる場合が多いです。仕事がない時間帯で育児や家事に行く女性社員もいるため、成績を出せてさえいれば、生活の時間もしっかり確保できることが分かります。

損害保険業界の大変さや就職するデメリット

損害保険業界の大変さや就職するデメリット

損害保険業界の大変さや就職するデメリットは、以下の3つです。

  • 仕事量が多い
  • 転勤が多い
  • 知人に保険を売る場合がある

損害保険会社では、どの職種でも仕事量が多いです。営業職では膨大な顧客を担当したり、損害サービス職ではこじれて長期案件になったりします。さらに、保険は法整備によって内容改訂が繰り返されます。毎週のように勉強会があるため、仕事量はさらに多く感じるでしょう。

また、営業職は転勤が多いことも損害保険業界のデメリットです。3〜4年に1回のペースで、定年を迎えるまで全国転勤を繰り返します。年齢を重ねても回数は変化しないため、ワークライフバランスを重視したい人にとってはデメリットでしょう。

そして、保険は成約が取りづらい商品のため、ノルマを達成できないと、友達や家族に保険を勧めなければいけない場合もあります。仕事で人間関係が崩れることを気に病む人も多いです。

デメリットはどの業界にも必ず存在します。他業界と比較した上で、自分が納得できるかどうかを必ず確認しましょう。

損害保険業界の有名企業を3社紹介

損害保険業界の有名企業を3社紹介

損害保険業界には、損害保険の収入保険料の9割以上を占めている「3メガ損保」と呼ばれる有名企業が3社存在します。

  • 東京海上ホールディングス
  • SOMPOホールディングス
  • MS&ADインシュアランスホールディングス

それぞれ解説します。

東京海上ホールディングス

東京海上ホールディングスは、「東京海上」と「日動火災」が経営統合して設立された損害保険会社で、現在は「東京海上日動火災保険」が損害保険業を行っています。

2021年度決算では、損害保険会社の業績や売上規模を示す「正味収入保険料」が3兆8887億円で、圧倒的業界トップを誇っています。

また、東京海上ホールディングスが近年注力しているのが海外展開で、46の国・地域に海外拠点を持っています。例えば、2019年にはアメリカのPureグループを買収したり、ブラジルのCaixaグループと保険合弁会社を設立したりしました。

東京海上ホールディングスには、日本企業特有の「年功序列」や「チームワーク」の風潮が今も残っているため、体育会系の方や規律を重んじる方にはおすすめです。

参考:東京海上ホールディングス|四半期報告書
参考:東京海上ホールディングス|2020統合レポート
参考:東京海上ホールディングス|数字で見る東京海上グループ

SOMPOホールディングス

SOMPOホールディングスは、「損保ジャパン」と「日本興亜損保」の経営統合により設立した損害保険会社で、現在は「損保ジャパン日本興亜」が損害保険業を行っています。

SOMPOホールディングスが注力しているのが、高齢化社会を見据えた「介護・ヘルスケア事業」です。上場介護事業者の中で2位の売上を誇っているだけでなく、慶應義塾大学や研究所との連携を通して、より良いヘルスケアの実現を目指しています。

さらに、IT技術による保険サービスの効率化するインシュアテックにも力を入れており、コールセンターの業務をサポートするAIツールや、AIを活用した保険証券証読み取りアプリを開発したりしています。

また、経営理念の「自ら考え、学び、常に高い目標に向かってチャレンジ」といった文言や、2014年に「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれていることから、自主性や多様性を大切にする社風ということが分かります。

損害保険業界の中でも、特に風通しの良い社風の会社で働きたい方は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:SOMPOホールディングス|ダイバーシティ&インクルージョン

MS&ADインシュアランスホールディングス

MS&ADインシュアランスホールディングスは、「三井住友海上グループ」「ニッセイ同和損害保険」「あいおい損害保険」という3社の経営統合により設立した損害保険会社で、現在は「三井住友海上火災保険」が損害保険業をメインで行っています。

MS&ADインシュアランスホールディングスが近年注力しているのが、アジア進出です。ASEAN10ヵ国で元受事業を行っている唯一の損害保険会社であり、ASEAN域内総収入保険料第1位を誇っています。

また、企業のスローガンとして「立ち止まらない保険。」を掲げています。ベンチャー企業への投資から新しいアイデアを獲得したり、シリコンバレーで先進技術を支援したりと、新しいことに挑戦し続ける社風です。

損害保険業界の中でも特に挑戦する社風が強く、社員1人1人がスピード感・熱量を持って仕事をしている会社に入りたい人は、ぜひ挑戦してみましょう。

参考:MS&ADインシュアランスホールディングス|MS&AD2018統合レポート

損害保険業界の志望動機の書き方

損害保険業界の志望動機の書き方

損害保険業界の志望動機を書く際には、以下の2点を明確にしましょう。

  • なぜ損害保険業界なのか?
  • なぜその企業なのか?

まず初めに損害保険業界を志望する理由を伝えましょう。その際に、専門知識を自分の人生にも活かせる特徴や、海外展開の進行などのトレンドを押さえておけば、企業側はプラスに見てくれます。

次に、損害保険会社が数多くある中で、その企業を志望する理由を伝えましょう。特に3メガ損保ならどこでも良い、という人は要注意です。競合他社ではなく、その企業でなければならない志望動機を作成しましょう。

損害保険業界の自己PRの書き方

損害保険業界の自己PRの書き方

損害保険業界の自己PRを書く際には、以下の2点を抑えることが重要です。

  • どのように企業に貢献できるか?
  • 求められる能力を発揮した経験

自分がどのように企業に貢献できるかを書く際には、企業の求める人物像と自分が近いことをアピールしましょう。企業理念を確認し、どのような人材を求めているか必ず確認する必要があります。

また、損害保険業界から求められる能力を発揮したエピソードを伝えましょう。職種ごとに求められる能力は以下の通りです。

職種名求められる能力
営業コミュニケーション力ストレス耐性保険に関する専門知識
損害サービスコミュニケーション力事故現場での気配り力保険に関する専門知識
商品開発トレンドへの敏感さ保険に関する専門知識市場を読み取る力

ほとんどの新入社員は営業を担当することになるため、学生時代にコミュニケーション力を発揮した体験をアピールできると良いでしょう。

損害保険業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

損害保険業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

損害保険業界の年収と給料を職種別に表にまとめたので、参考にしてください。

職種名年収月収(ボーナス含む)
営業600万円~1000万円50万円~83万円
損害サービス400万円~700万円33万円~58万円
商品開発600万円~1000万円50万円~83万円

損害保険業界の給与水準は、他業界と比べて高めです。他業界の給与水準と比較した上で、納得できる水準かどうかを確認しましょう。

損害保険業界の動向や今後の将来性は?

損害保険業界の動向や今後の将来性は?

損害保険業界の近年の動向として、以下の3つが挙げられます。

  • 海外展開の進行
  • インシュアテックの導入
  • 自動車保険市場の縮小

それぞれ解説します。

海外展開の進行

近年の損害保険業界では、各社が海外展開を進めています。なぜなら、少子高齢化と人口減少によって、国内市場が縮小しているからです。

例えば、東京海上ホールディングスは46の国・地域に海外拠点を持っており、2019年にはアメリカのPureグループを買収したり、ブラジルのCaixaグループと保険合弁会社を設立したりしました。

また、MS&ADインシュアランスホールディングスはアジア進出を進めており、ASEAN域内総収入保険料第1位を誇っているだけでなく、中国やインドへの進出も進めています。

今後、各社はさらなる海外展開を進めることが予想されるため、海外勤務に興味がある方も積極的に損害保険業界に挑戦しましょう。

インシュアテックの導入

近年の損害保険業界では、インシュアテック(Insurance「保険」とTechnology「技術」を合わせた造語)の導入が進んでいます。

インシュアテックとは、IT技術を駆使して保険の収益性を高めたり、革新的な保険サービスを生み出したりする技術や考え方のことです。

例えば、SOMPOホールディングスは、音声認識機能を持つAIをコールセンターに導入して業務を効率化したり、AIを活用した保険証券証読み取りアプリで手続きの簡易化を進めたりしています。

さらに、インシュアテックの導入が進むことで、以下のような新しい仕事を生み出すことも予想されます。

  • 顧客情報や事故情報などが集約されたサーバーを運用する「サーバーエンジニア」
  • ドライブレコーダーのデータをAIで分析し、自動車の運転情報と事故の発生確率を分析する「AI/機械学習エンジニア」
  • プライバシー保護や情報セキュリティを管理する「セキュリティエンジニア」

損害保険業界に興味がある方は、インシュアテックの動向に注目しましょう。

自動車保険市場の縮小

近年は、自動車の安全性向上に伴う事故減少により、自動車保険料が引き下げられています。そのため、自動運転技術の普及までは時間を要するものの、自動車保険市場は縮小が予想されています。

損害保険業界全体の2021年度の正味収入保険料(保険業界の売上を表す数値)のうち、自動車保険が約48%も占めていることからも、自動車保険市場の縮小が大きな影響を持つでしょう。

自動車市場縮小の対策として、各社は企業向けの新しい保険の開発を進めています。例えば、サイバー保険やネット炎上保険など、時代背景に即した保険商品です。

損害保険業界に興味がある方は、自動車市場にも関心を寄せるようにしましょう。

参考:日本損害保険協会「正味収入保険料の保険種目別構成比(2021年度)」

損害保険業界のよくある質問

損害保険業界のよくある質問

損害保険業界に関して、就活生からよくある質問は以下の3つです。

  • ブラック企業は多い?
  • 年収はどれくらい?

それぞれ解説します。

ブラック企業は多い?

損害保険業界には、ブラック企業が多いと言われています。なぜなら、仕事量が多かったり、全国転勤が続いたりするからです。

まず、営業職は膨大な法人を担当して疲弊してしまったり、損害サービス職は案件がこじれて残業が増えたりします。さらに、法整備によって改訂された保険に関する勉強会が毎週のように実施されます。

それだけでなく、ワークライフバランスを重視したい人にとってデメリットになるのが、3〜4年に1回の全国転勤です。年齢を重ねてもペースが変わることはなく、定年を迎えるまで全国転勤を繰り返します。

このように、損害保険会社には仕事重視の生活になる制度が多いため、ブラック企業が多いと言われがちです。セクハラやパワハラ対策は各社徹底されているため、上記の内容を許容できるかどうかだけ、必ず確認しましょう。

年収はどれくらい?

損害保険業界には、「3メガ損保」と呼ばれる有名企業が3社存在します。

  • 東京海上ホールディングス
  • SOMPOホールディングス
  • MS&ADインシュアランスホールディングス

3メガ損保の平均年収は、約1200万円です。他業界と比べて、かなり高水準でしょう。各社の平均年収とランキングは以下の通りです。

順位社名平均年収(2022年3月期)
1位東京海上ホールディングス1412万7185円
2位SOMPOホールディングス1128万4115円
3位MS&ADインシュアランスホールディングス1097万6292円

新卒からとにかく稼ぎたいという人にも、損害保険業界はおすすめです。興味がある人は、ぜひ挑戦してみましょう。

まとめ:損害保険業界で20代から稼ごう!

まとめ:損害保険業界で20代から稼ごう!

損害保険業界は、どの職種でも仕事量や勉強量が多かったり、全国転勤や単身赴任が続いたりと、基本的には激務の業界です。

しかし、高い年収を20代のうちから稼げたり、時間の融通を効かせやすかったりする、魅力の多い業界でもあります。

海外展開やインシュアテックの導入が進められる中で、今後活躍の幅はさらに広がることが予想されます。

興味がある人は、ぜひ挑戦してみてください!

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